体験授業で生まれた、かけがえのない瞬間
先日実施した、ある小学校での箏体験授業。
そこでは、思いもよらぬほど深く心に残る光景が、いくつも生まれていました。
体験を終えた後、先生方からこんなお話を伺いました。
数ヶ月、学校に来られなかった子が…
授業当日の朝、先生方が数ヶ月学校に来ていなかった子どもに箏の授業があることを伝えたそうです。すると「今日、箏の授業があるから行きたい」と、
数ヶ月間お休みしていたお子さんが、久しぶりに登校してくれたそうです。
その姿を見て、校長先生はじめ先生方も目を潤ませながら「本当に嬉しかった」と。
箏の音が、その子にとって「行ってみよう」と思えるきっかけになれたこと。
それは、何よりも尊い出来事でした。
✨ 背筋を伸ばし、真剣に取り組む姿に驚き
その子と知らずに、授業をしていたのですが、ひとり誰よりも背筋を伸ばし、姿勢よく箏に向き合い、
一音一音を丁寧に、まるで宝物のように扱う子がいました。また2回目もひいていいよ。と話すと真剣なまなざしで取り組んでおり帰りには「めっちゃ楽しかった!!!」と言って帰っていきました。
その子が今日久しぶりに学校に来てくれた子でした。
先生方も驚きと喜びを隠せないご様子でした。
🎐 いつも騒がしいあの子が…神妙な面持ちで
普段はやんちゃで注意されることの多い児童も、
この日箏に向き合うと一変。真剣そのものの表情で、静かに、集中して授業に取り組んでいたとのこと。
「箏の力はもちろん先生のご指導には何か感じるものがあるんですね、すごいですね…」と先生がおっしゃっていました。
🎶 “音を聴くこと”から始まる学び
ある先生がこうもお話しくださいました。
「普段の音楽の授業では、演奏を集中して聴いてくれない子が多くて…。
でも今回のような体験があると、“音をきちんと聴くこと”の意味が伝わります。
この授業、とてもありがたいです。」
箏の音色にじっと耳を澄ませ、心を静かにする。
それだけでも、子どもたちの心の中に、新たな感覚が芽生えていたように思います。
📚 箏は、心をひらく「きっかけ」になる
私たちはこれまで、音楽教育としてだけでなく、
心の居場所づくり、自己表現の第一歩としての箏の授業を続けてきました。
そして今回あらためて、
箏という存在が、子どもたちの中にある「まだ知られていない力」をそっと引き出すことを実感しました。
🏫 体験授業、随時受付中です
佳寿美会では、福島県内の小・中学校を中心に、箏の体験授業を実施しています。
「子どもたちに文化体験を届けたい」
「音楽を通じて、心を育てたい」
そんな思いのある先生方、どうぞお気軽にご相談ください。
※掲載内容は、個人が特定されない形でご紹介しています。


