次の一歩へ。4期生8名お稽古開始
7月に開催した「子ども箏曲演奏会」を無事に終え、8月から新たに8名の子どもたちが、4期生として箏のお稽古を始めました。
初めて箏に触れる子どもたちにとって、一つひとつの音を自分の手で生み出すことは、新鮮な体験です。
姿勢を整え、爪をつけ、弦の位置を確かめながら、恐る恐る音を鳴らしてみる。
最初は緊張していた子も、美しい音が響いた瞬間には、うれしそうな表情を見せてくれました。
箏のお稽古で身につくものは、演奏の技術だけではありません。
挨拶をすること
自分に責任をもってお稽古すること
自立した人間関係を作ることで真の仲間が出来るということ
思うように弾けなくても、すぐに諦めず、もう一度挑戦すること。
そして、仲間の音を聴きながら、一緒に一つの曲をつくっていくこと。
こうした一つひとつの経験が、子どもたちの集中力や忍耐力、協調する力につながっていきます。
演奏会は、次の子どもたちへつながる場所
7月の子ども箏曲演奏会では、これまでお稽古を重ねてきた子どもたちが、それぞれの成長を舞台で披露しました。
子どもたちが真剣に箏へ向き合う姿は、演奏を聴く人の心を動かすだけでなく、次に箏を始める子どもたちにとっても、大きな目標になります。
舞台に立った子どもたちの姿を見て、
「自分も弾いてみたい」
「いつかあの曲に挑戦したい」
と思う子が現れる。
そして、新しくお稽古を始めた子どもたちの姿を見て、先輩たちは自分が歩んできた道を振り返り、今度は誰かのお手本になっていきます。
一度の演奏会で終わるのではなく、子どもから子どもへ、音と憧れが受け継がれていくこと。それこそが、子ども箏曲演奏会を続ける大きな意味の一つだと感じています。
文化を「見るもの」から「自分で奏でるもの」へ
日本の伝統文化は、知識として教わるだけでは、なかなか自分自身のものにはなりません。
実際に箏の前に座り、弦に触れ、その響きを身体で感じることで、文化は初めて「昔からあるもの」から「自分が受け継いでいくもの」へと変わります。
子どもたちが箏を奏でる姿は、日本の文化が今も生き、次の世代へ確かにつながっている証です。
4期生の8名は、まだ歩み始めたばかりです。
これから、思うように音が出ない日も、難しいと感じる曲に出会う日もあるでしょう。
それでも、お稽古を重ねるうちに、昨日できなかったことが今日できるようになります。その小さな積み重ねが、やがて一曲を奏でる力となり、自分への自信になっていきます。
8名それぞれの音が、これからどのように育っていくのか。
一人ひとりの歩みに寄り添いながら、子どもたちとともに、箏の音色を未来へつないでまいります。

